レストアをお願いする前に工場さんと話合っておきたい事。

2023年9月4日更新

レストアをお願いする前に工場さんと話合っておきたい事。

フォード、クライスラー、シボレー、どんなメーカーのアメ車でもレストアをする側に取って、凡その見積もりを出すのはすごく難しい事なのです。

ボディーレストアの見積を出すためには再使用可能な部品と交換をしなくてはならない部品をピックアップしてその部品が売られているか探す事から始まります。

 

必要な部品が売られていないのにレストアを受けて作業を開始しても

仕方ありません。

 

目視でピックアップした部品が全て揃えば、部品代金の見積もりを出す事ができます。

ボディーレストアですから、車体に付いている部品は全て外すのですから実際に外したら二度と付けられない状態になっている部品も出てきます。

 

そのような場合も想定して部品を探し見積もるようにします

実際に外して大丈夫なら見積から引けば良いだけの事です。

 

ここまでは特に作業はしていないで、料金は掛かりませんが見積をまとめられる

までには容易な事ではないのです。今は見積無料なんて時代で見積金額のなんパーセントを請求しようものならめちゃくちゃ言われてしまいますが、キーボードを叩けば簡単に出せる見積ではない事だけでは分かっておいてください。

 

どこに売っているかも分からない部品を一日中探すのです。

時には数日かかる場合もあります。

 

部品は全てOKになったとしましょう、お次はボディーの状態ですね。

錆があればどの程度まで錆が進行しているか調べなければいけません。

塗装を剥がし鉄板を出し錆の範囲や鉄板の状態を調べないといけません。

 

時には数センチに及ぶパテが盛られているボディーもあります。

このような場合はパテが盛られた部分は板金で修正できるのか、パッチを

当てないと直せないくらいひどいのかも調べないといけません。

 

それらを調べるためには幾ら掛かるのかの見積もりが第一段階です。

第二段階でボディーレストアの見積もりが出せると言う順番です。

 

日本に居ながらアメリカの旧車をレストアするのですから簡単にはいきません。

日本でのリクロームも何段階かあり、見た目がきれいなら良しとする。

見た目だけではなく日常使いもOK

このように仕上げに段階があるのですよ。

 

どのような状態の部品でもリクロームできるかと言えばそうではありません。

クロームの仕上がりの良し悪しは下地の状態です。

 

研磨機器を駆使して、まっ平になれば良いですが、錆びや腐食ででこぼこだと仕上がりもそれなりかリクロームできない場合もあるのです。

 

意外と困るのが小さい部品なんですが、ネジです、スクリューやそれらの受け側です。

錆で再使用ができない場合やもともと違うネジが使われていたり

 

レストア済の車にホームセンターで売っているネジが使われていたショックでしょ。なので意外と気を使う所なんです。

 

それで言いたい事は何かと言うとですね、

ケーブルテレビで放映しているようなレストア作業は日本ではできないと

言う事です。

 

レストア専門店なら、あなたの車をレストアするためにチームを作り付き切りで作業に取り組めますが、一台の車にチームを組めるほど技術者がいる専門店は聞いた事はがありません。

 

なのでテレビのようにはいかないと言うことです。

それを承知でレストアに出すのですから、納得するまで工場さんと話し合い

作業をお願いしたら途中でも見に行けるようにしておきましょう。