アメ車修理と自動車修理
2021年12月22日更新
外は風がビュンビュン
寒いですよね、ガレージも作業場は冷蔵庫状態
陽が出ている時は外の方が暖かいんですよ。
まぁ修理工場ってほとんどが夏は蒸し暑くて冬は極寒
なんですが、戸村ガレージは天井が高いので夏は意外と
過ごしやすいんです。
丁稚やってた頃ですよ
真冬に水道の蛇口から水をちょろちょろ流しながら
キャリパーとかシリンダーを紙やすりでしゅりしゅりやって
いると流れていく水が凍っていくんです
作業場の中では先輩たちが俺がやるおれの方が先だって
エンジン調整をする、温かいからですね、笑。
どんな職種の世界でも見習いはこんなもんで、エンジン調整
をしている先輩たちも通ってきた道
これを乗り越えれば俺だっていつかはエンジン調整できる
んだって頑張りましたが、何年経っても先輩は先輩で新入り
は入ってこないし。。。
なので、技術的には進歩しましたが、何年経っても立場は
丁稚なんです、涙
先輩たちと同じランクの仕事もさせられ、見習いの
仕事もこなさなければいけないのです。
ほんとう辛かった。
勤務先をかえるしか丁稚から抜け出す方法はないのです
中途入社だとやはり技術を認めてもらうまでは
重要な仕事は与えてくれず修理屋ならだれでも
できるような仕事をさせ様子を見られるのです。
工場長なり社長が、こいつならって思ってもらえて
始めて重要な仕事をさせてくれるんです。
ここまでは私の自動車修理の思い出
アメ車修理にこだわったのは話すと長くなりますんで
いつか機会があった時にでも。
ある日マスタングの修理を受けたんです
エンジンノースタート
キーを回してみるがキュルキュルクランキングするだけで
スタートする気配なし。
エンジンフードを開けてビックリ
な、なんとキャブレーターが無いじゃないですか
オーナーに聞いてみると、直そうと思ってキャブレーター
を分解したけど途中で挫折した。。。
キャブレーターはダンボール箱に入れてあるから
「宜しくね」だって。
日本人とはやはり違いますよね。
はじめて手を付けるアメ車、しかもいきなり
キャブレーターがないエンジン、
しかもはじめからバラバラなんて
あり得ないでしょ。
この頃、世間ではポイントレスのデストリュビューターとか
EFIが出始めた頃です。
ポイントレスのエンジンのチューンアップを
受けた時は衝撃的でしたよ
いつものようにキャップを外してポイントの
状態を点検しようと思ったらないんです
見慣れたポイントが。。。
隣で作業している国産ディーラー出の友達に
聞いてしまいました
あのさポイントないんだけどさ。。。
友達は大笑いしながら教えてくれたのです。
これがポイントの代わりなんだよ
ってね。
ここは日本でも柵の中はアメリカ、車事情が
柵の外より5年~10年遅れているんです。
キャブレーターを組み立てないと話にならんな
マニュアルでもあれば
オーナーにお願いしたらヘインズのマニアルを
持ってきてくれたんです
しかし全文英語、図は載っていますが主体は文章
を読まないとマニュアルの意味もなくなるので
すが賢いほうじゃないんで読めないしどぉしようって
悩んだところで良い案も出るはずもなく時間は過ぎて
いく。
それでもなんとか完成させてエンジンがスタートした時は
涙しましたよ。
それからと言うもの国産車の修理に魅力を感じなく
なりアメ車修理が好きになったんです。
今年もシャッターを閉めて年末年始も細かい作業を
しているんだろうな。。。