アメ車修理、サバーバンコントロールアームブッシング

2021年12月16日更新

アメ車のコントロールアームブッシュってのは色々ありまして
年式や車両により種類があるんです。

同じ車種でもスチールとキャスティングがありま。
スチール製はブッシングもボールジョイントもリペアー
出来るのですが、キャスティングの方はASSYになる場合が
あります。

ブッシングもボールジョイントもプレスフィット
圧入とも言いますが、少し小さい穴にむりやり押し込む
取り付け方法をしています。

スチール製のアームは多少なりとも収縮性があるので
無理やり押し込むでも良いのでしょうがキャスティング
を無理やり広げようとすると割れてしまうのです。

今回インスタにアップした、
「#サバーバンコントロールアーム」
のコントロールアームはキャスティングです。
ブッシングはアウタースリーブがなくゴムのかたまり
真ん中に取り付けボルトを通す肉厚なパイプが埋め込まれて
います。

初めての作業時….。

プレスフィットとは言えゴムのかたまりなので
むりやり押し込んでもアームからずれてしまわない
ようにでしょう、ブッシングの両端はアームのホール径
よりデカイ!のです。さらに片方は輪を掛けてデカイ!!

これを抜くには…?

ドデカイ方の張り出した部分をカットして押し出す
のがベストでしょう。
カッターで切り始めたのですが、とてもじゃないけど
歯がたちません。

スチールソーを使い、潤滑剤を吹き付けながら
クルッと一周をザクザク。

肉厚のパイプに接着されている部分は力づくで
切り剥がす。

これで工具がギリギリホールの淵に掛かり押し出せる
用意が整いました。

押し出し工具のナットを回すとパイプだけが「ぐにゅっ」
と動きます。

ダメか!!!

ブッシングは壊れても良いので限界までナットを
回すとブッシングが少し押し出されたのです。

よしよし、アダプターを足しながら外す事ができたのです。

問題は入れることです

ぱっと見ですが、ブッシングの径はホール径より
1mm以上は大きいように見えます。

まぁゴムだしな…押し込めば入るでしょ!
と思ったのが大間違い。

ブッシングがゴムなので無理やり入れようと
するとホールに入らず膨らんでしまうのです

マジかぁ!
潤滑材塗る? あとに残らない潤滑材なら
良いかもね

シュッと吹きかけ入れようとしましたが
ワイパーがフロントシールドの雨をふき取るように
吹きかけた潤滑材はアームとブッシングの隙間に入らず
意味がないのです。

じゃグリス塗る? それはダメでしょ!
グリスはゴムを溶かしてしまうからです
内部にグリスが残留したら長持ちしないでしょ。

じゃシリコーングリスは? もっとダメです!!!

試行錯誤した結果、ブッシングを傷めないマテアリアル
を見つける事ができました。

おかげさまで気持ち良い程にブッシングがインストール
できます。

外側から内側に向かってブッシング入れ
アームの内側のホールの淵にブッシングの
一部が張り出せばOKです。

ボールジョントはスールと同じ方法で交換ができますが
抜けないように淵を膨らます事が重要ですね。

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