エンジンがかからない時の点検手順(1)
2019年10月1日更新
道端でエンコしてると「アメ車なんか乗ってるからだよ」
「デカイのが邪魔だな」「はやくどかせよ」なんて声が
聞こえてきそうですよね、笑。
国産だってエンコするのにね。
出先でエンジンがかからなくなったら困りますよね。
エンジンラン (スターターが回らない。クランキングしない)
エンジンノースタート (スターターは回るがかからな)
エンジンがかからないと言っても
大きく分けて上記の二種類があります。
インジェクションエンジンとキャブレーターエンジン
の違いはありますが症状は同じです。
エンジンにコンピュターが導入されたのは
1982年から当時はキャブレタにむりやり
センサーを組み込んだりエキゾウストにO2
センサーを付けたりと排ガス規制に追いつくために
必死だった様子が伺えます。
GM、フォード、クライスラーなど各社
必死でした。
キャブ車、インジェクション車
どちらにしても簡易点検を行うには道具が必要
になります。
まずは常備しておきたい工具の話からしますね。
マイナスドライバーやプラスドライバー
プライヤー(ペンチ)などは積んでいると
思います、ボックスレンチのセット
ボックスレンチのサイズは5mmから22mm
インチサイズも同じようなサイズ(1/4~)があれば
なおいいですね。
などがあればなおいいですね。
エンジンノースタートになって
何が原因なのか簡単に調べたいときは
スパークプラグ(交換済の古いプラグでOK)
アナログテスター
点検ライト(6V~12V)
バッテリージャンピングケーブル
太めの電気配線(1mあれば足ります)
イグニッションファイヤリングインジゲーター
(スパークプラグワイヤーに電気が流れているか
火花がリークしていないか調べる機器)
黄色い鉛筆をスパークプラグワイヤーに見立てると
画像のようにワイヤーに機器の先端を接触させ使います。
ダイレクトIGNの場合はこの機器が必ず
必要になってきます。
次の画像を見てもらうと分かると思いますが
IGNコイルにチューブと呼ばれる短い
プラグワイヤーが付いていてその先にスパーク
プラグが付いています。
なので火花が出ているか点検するのに外して
いたんでは時間が掛かり過ぎてしまいます。
そこでIGNコイルにファイアリングインジゲーター
を接触させると火花が出ているならインジゲーターが
点滅して教えてくれるのです。
それではエンジンノースタート時の簡易点検を行って
いきましょう。
スターターモーターは正常に回りクランキングして
くれるか? YES(1)NO(2)
(1)IGN/ONの位置で燃料ポンプの作動音はする。 YES(3)NO(4)
(2)バッテリーをアナログテスターで測定し12V以上あるか。YES(5)NO(6)
YES(3)ポンプが回っていても燃料圧力が足りない場合があります
エンジンについているフューエルレールに燃圧を点検する
チャックがあります、正常な圧力があれば
中の虫を押すと燃料が勢いよく吹き出してきます。
周りの上江洲などを置いて燃料の流出を抑えてください。
虫を押して一度燃料を出し切り再びIGN/ONを二回ほど
繰り返し燃料ラインに燃料を貯めます。
虫を押して勢いよく燃料が出るか確認。
勢いよくと言ってもどのくらいよ?って
思っていませんか?
そうですね文言にするとですね。。。
なにか良い例えないかなっと???
正常な圧がある時は虫を押した瞬間に
水鉄砲のように勢いよく燃料が吹き出して
くるのに対しエンジンがスタートできない
ほど低い圧の時はチャックからは吹き出ず
燃料が盛り上がってっくるだけ、こんな感じです。
ニアンスが伝わってるいると良いんだけど。
燃料圧力が低いようなら燃料ポンプ交換。
キャブレーターエンジンの場合は次のように
して燃料がキャブまできているか点検します。
エアークリナーケースを外したら、アクセルペダル
のワイヤーが繋がっているキャブレーターの
ルンケージをいっぱいまで動かしながら
キャブレーターの中を見ます。
ポンプが動いていて燃料がチャンバー(ガソリンを貯めておく部屋)
まできていればリンケージをいっぱいまで動かす
事で加速ポンプが作動し燃料が噴射されますから
これで燃料ポンプは正常と確認できます。
NO(4)ポンプのフューズやリレーを確認します。
オーナーズマニュアルがあればマニュアルを見て
フューズ、リレーの場所を確認してサーキットテスター
や点検ライトで点検を行います。
次の点検方法はまた後日。