- Q.
平成20年度登録のダッジデュランゴに乗っている者です。
この前雪が降った日に初めて四駆に入れました。
4駆動になっているのかいないのか分からないのですが、4駆動にした途端、車の走りがぎこちないと言うか何か引っ掛っているような感じになりすぐに2駆動にもどしました。
たまたま中古でホイールごとスタッドレスタイヤを安く入手。
遊びに行く先が豪雪地帯なのでスタッドレスに交換し出かけました。そこで4駆動に入れました。
この時は前のようにぎこちない走りは出ませんでしたが今度は狭い道でハンドルを思い切り切ったら車が前に進まなくなってしまいました。
知り合いに聞くと前側のデフとかセンターデフが壊れているんじゃないかと言われましたが本当にそうなのでしょうか。
壊れていたとしたら4駆動を購入した意味がなくなります。
どうかお助けください。 - A.
車検証に記載されている登録年月日は日本に輸入され登録された年月日なのでデュランゴの本当の年式が俺には分からない。
なので年式にこだわる事なくパートタイムの4WDについて説明するよ。
パートタイムシステムと言うのはAWD「いつでも4WD」走行ではなく状況に応じて切り替えられる。
そう丁度デュランゴのように何も操作しなけれRWD「後輪駆動」で走り、操作ノブやスイッチを使い4WDに切り替えられるシステムの事を言います。
AWD「オールウイルドライブ」の車両ならすぐに気がつく事なんだけど、パートタイムの4WDだと4駆に入れて見ないと気がつかない事がある。それはホイールやタイヤの径が前後左右どれも同じ大きさの物じゃないと4WDに入れた時にトランスファーやデファレンシャルがロックしてしまうのです。
特にAWDや4WD車だけじゃなくても、使用されているデファレンシャルがスンダードではなくリミデッドスリップデフだったりロッキングデフだったりすれば左右のタイヤの径に違いがあればぎこちない走りになったりもします。
車が曲がる時に、内側のタイヤと外側のタイヤとでは回転数が違ってきますよね。
一列に数人が並んでその場で円を描くように足踏みすると、中央に位置している人と一番外側に居る人とでは歩数が違ってきますよね。
これと同じ事がタイヤの回転数にも起こっているのです。
車がスタッグした時に片方のタイヤばかりが回転してもう片方は全然回転しない!、こんな経験した事ありませんか?
これはデフがスタンダードでタイヤを回転させる力がどちらか楽に回転する方に偏ってしまうからです。
それを防ぐためには回転させる力をどんな状況に置いても左右均等に伝わるようにしなければいけません。
リミデッドスリップデフやロッキングデフは均等に力を伝えてくれるシステムなのです。
多分ですが、スタッドレスタイヤに交換する前のホイールやタイヤは前後で径に違いがあったのでないでしょうか。
スタッドレスタイヤにしてハンドルを思いきりきった時に進んでくれないのは、リミデッドスリップデフやロッキングデフだけに出るデフロックと言う独特の物で壊れている分けではありません。
ハンドルを思い切りきれば左右のタイヤの回転数はどう違ってくるでしょうか。
曲がろうとしている方向の内側のタイヤの回転数は少なく外側は多くなります。
ハンドルを思い切りきった事で左右のタイヤの回転数が大きく違ってしまうので先ほど説明したように左右均等に力を伝えようとする事でデフがロックしてしまうのです。
ロックしてしまった場合はハンドルを少しだけ戻してやれば良いのです。
オーナーズマニアルがあるのなら4WD操作の項を読んでおくと良いでしょう。
Points!
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1.パートタイムシステムの4WDで、4WDのHIなりLOに入れた時はハンドルを思い切りきるとフロントがロックしてしまう事がある。
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2.車両によりデフのタイプは色々あるので、オーナーズマニアルや参考本などで調べてみよう。4WDシステムにより扱い方も変わってくるからだ。
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3.AWDやパートタイムシステムの4WD車両はどんな車であっても前後の左右のタイヤの径は同一でなければいけない。