- Q.
初めまして、こんにちは。
念願の88ブレザーK5を購入しました。
かなり年式も古く走行数も地球を一周していそうな感じだったのですが、年式や塗装の色が探していたのと同じだったので購入してしまいました。
乗り出して半年が経ち少しずつですが車の状態が分かってきました。
今、一番気になっている箇所は自分では多分リヤのデフかトランスファーだと思います。
症状としては低いギヤーの時にアクセルの開け閉めで後ろの方からカクンカクンと変な音が聞こえて体に感じる事もあります。リヤのデフだとしたら、トランスファーだとしたら、どんな修理をして費用はどのくらいかかる物なのでしょうか。
修理に出す前に少しでも知識を入れておきたいのでアドバイスをお願いします。 - A.
88のK5か良いなぁ~。
俺も大昔に’88のK5に乗ってたんだよな、あれは良い車だよ。
’88からフューエルエミッションシステムもTBIになって信頼性も増したしね。
サスペンションも前後共にリーフスプリングのリジットタイプだから4WDとして本格的な作りになっている。
トランスファーもメカニカルな方式で駆動を変えるから故障も少ないが、フロントハブは手動でロックさせないといけないのが少し面倒かな。
購入したばかりの車ってのは自分の意にままに動かせるようになるまではすごく時間も掛かる。
慣れてこないと運転するのに必死でさ調子なんてのは二の次なんだよな。
普通の使い方というのかな?乗り方と言うのかな、前のオーナーの乗り方次第では壊れようがないような箇所が壊れてしまう事もある。
4WDなのでもしかしたら本気で4WDを生かした乗り方をしていたのかもしれないし、何か重たい物を引っ張って走り回っていたのかも知れない。
となればリヤーデフやプロペラシャフト、アクスルシャフトベアリングやシャフトASSYに不具合が出ているのかも知れないな。低いギヤーと言うのは、1速とか2速あたりでまだエンジンブレーキが多少効くスピードだと思う。
アクセルを踏んでエンジン回転を上げ車両を走らせる力を作りだす、作りだされた力はタイヤを回転させ前進する、エンジンで作りだされたトルクはタイヤを伝わり出て行く。
1速や2速などでアクセルを戻しエンジン回転を下げるとエンジンブレーキが働き今まで外に出て行っていた力がタイヤを伝デフやプロペラシャフトに戻ってくるのです。
力が外に出る、力が戻ってくる、この二つの作用が短い間隔で頻繁に行われると、長い間に摩耗したベアリングやギヤーとギヤーの間の遊びが過大になりお互いにぶつかり合う音が異音として聞こえ体感までしてしまうのだと思います。
症状だけではトランスファーが悪いのかデフが悪いのか判断が付けにくいのですが経験から言えば多分リヤーデフの、ドライブシャフトピニオンギヤーベアリングの摩耗。
または、ギヤーやシャフトを支えているパーツの摩耗や破損などで、ピニオンギヤーとリングギヤーのバックラッシュが過大になっているとか、思い当たる部分は数多くあります。
プロペラシャフトに付いているユニバーサルジョイントが摩耗していても同じような症状が出ますよ。
点検してもらうのが一番良いのでしょうが、4WDを修理した経験が少ないメカニックだと、正常な状態でも比較的遊びがある、トランスファーとかオートマッチックトランスミッションなども含め、どれが異常な遊びでどれが正常なのか判断が鈍ると思うので点検は専門知識が豊富な工場さんに見てもらった方がいいですよ。
Points!
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1.手で持っているのがピニオンギヤードライブシャフトのベアリング(OUT)デフ全体を見てもこのシャフトのベアリングが一番早く摩耗をする。
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2.デフの中では二つのギヤーが写真のように噛み合っている。二つのギヤーや支えているベアリングが摩耗をするとバックラッシュが過大になり音がでる。
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3.写真左側のシムがサイドベアリング用のシムになる。中央から右の物がドライブピニオン用のシムになる、二種類のシム使い遊びを規定値にする。