修理事例・対応事例

修理事例 対応事例

2007 Cadillac Escalade with a 6.2L V8 OHV 16V engine.

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修理事例
車種2007 Cadillac Escalade with a 6.2L V8 OHV 16V engine.

今回の故障事例はキャデラック、エスカレードエンジンチェック原因追及です。

当初エアコンが効かないーぃって入庫してきたのですが

問診の中で1年ほど前にガスリーク修理でレシバーを交換

したそうなんですが今になって効かなくなったと言う

ことなので超スローリークなのでガスをリチャージして

蛍光剤は入っていたようなのでしばらく乗ってもらう

事にしたのです。

 

「エアコンが効かなくなったら再度入庫させてくださいね」

1か月が過ぎた頃ですかねエアコンは効いているのですが

エンジンチェックランプが点いてしまい早めに入庫に

なりました。

 

トラブルコードをスキャンすると

P0341 カムポジションセンサー(CMP)回路機能不良

P0011 カムポジション(CMP)システム機能不良

モニターを切り替え交互にDTCを読んだ時は「えっ!?」

一つしかないポジションセンサーなのに二種類の壊れ方

してるの???って思ってしまったんです。

 

回路と機能の違いだけ、どこが違うのかまったく持って

意味不明…。

 

サービスマニアルを読んでもセンサーと部品を交換して

様子を見ろとかしか書いてない。

一つのセンサー不具合が二つの機能不良を引き越して

いるのですから修理する者からしたら部品を

交換してみろって言われてもねぇ~って状況です。

アメ車なんだからネットで海外サイトを漁れば

なにかヒントは見つかるでしょ、ってな感じで

早速ネットサーフィン🎵

これだ!って記事を見つけるまで時間が掛かりましたが

ヒントになる記事を見つけたんです。

その記事を参考に原因追及し2日間が経ってしまい

ました。

今日で3日目だね…。はぁ~。

ワイヤリングサーキットダイアグラム

配線図をpdfで入手しダイアグラム片手に

コルゲートチューブを剥きむきサーキット

テスターのプローブを「プスプス」刺してほぼ

全てのサーキットを点検したが異常なし。

こんな時は少しこの車両から離れた方が良いのです。

頭を切り替えるために。

と言ってはいますが他の仕事をしながらもやっぱり

ふと気が付くと考えちゃってるじゃん、笑。

あの手がダメならこの手がある。

今度はパーツカタログとにらめっこ

すると見えてきましたよ。

ポジションセンサーで機能するのは電気的なタイミング

だけじゃななくて機械的な箇所にも作用していることが。

もう一度サービスマニアルを読み直してみたら

書いてあるじゃないですか。

この車のエンジンVariable Timingもついて

いるのでIGNタイミングは電気的なコントロール

だけじゃなくメカニカルでも行っているのです。

IGNタイミングに関係するメカニカルパーツと言えば

カムシャフトがあります。

サービスマニアルを読んでいくとポジションセンサー

が作用しているのはVariable Timing Solenoid

これはカムシャフトの先端に取りつけられていて

エンジン回転をひろっているポジションセンサーの

データーからソレノイドを動かしカムシャフト内部

にあるVariable Valve Timing (VVT) Solenoid / Actuator

を動かしているのです。

診断機でアクチエターテストを行ってみたら

ON/OFFでも作動音が聞こえてこない。

外して作動確認をしたところやはり作動している

気配がなく新品に交換。

試走は一般道路と高速道路を走ります。

診断機でエンジンデーターをスキャン録画

PCで解析を行い正常なことを確認した。

今回交換したパーツは

Variable Valve Timing (VVT) Solenoid

Camshaft Position Sensor

清掃した

Variable Valve Timing (VVT)  Actuator

この三点です。

 

 

 

 

 

 

  • カムスシャフトポジションセンサー。ウオーターポンプとフロントカバーの間から見えフロントカバーに固定されています。
  • VVTソレノイド。フロントカバーに固定され、ウオーターポンプを 外すと目視できます。
  • VVTアクチュエーター、カムシャフト内に入っておりソレノイドを 外すと目視できます。