静かなストリートエンジンの作り方(1)

2025年12月19日更新

「パワーアップやストローカーにするとアイドリングが荒れるのは仕方ない」
そう思っていませんか?

パワーアップ=アイドリングが荒れる、ではない

ストローカー化やパワーアップをすると、
アイドリングがバラついても仕方ない
そう思われていることが多いように感じます。

確かに、

  • カムプロフィールの変更

  • 圧縮比の変化

  • 吸排気効率の向上

これらによって、
アイドリングが不安定になるケースはあります。

しかし、
パワーアップしたからといって、
必ずアイドリングが荒れるわけではありません。


静かなアイドリングとパワーアップは両立できる

実際には、

  • 目的に合ったカム選定

  • 適正な圧縮比設定

  • クリアランス管理

  • 組み付け精度

  • セッティング(燃調・点火)

これらがきちんと揃えば、
静かなアイドリングを保ったまま
確実にパワーアップすることは可能
です。

自分がリビルドしている383も、
狙っているのは
「よく回るけれど、静かで扱いやすいストリートエンジン」です。

荒れたアイドリングを
「パワーアップの証拠」と考える必要はありません。


荒れる原因はパワーではなく「設計と調整」

アイドリングが荒れる原因は、
単純にパワーが出ているからではなく、

  • 部品の組み合わせが目的に合っていない

  • クリアランスや加工精度の問題

  • セッティング不足

こうした要因が重なっている場合がほとんどです。

つまり、
アイドリングの荒さは性能の指標ではありません。


ストリートエンジンは「気持ちよく使えること」が前提

ストリートで使う以上、

  • 冷間始動

  • アイドリングの安定性

  • 静粛性

  • 扱いやすさ

これらは性能の一部です。

パワーだけを追いかけるのではなく、
日常で気持ちよく使えるかどうか を含めて
エンジンは完成します。

次回は、

👉 「じゃあ何を間違えると荒れるのか」

について書いていこうと思ってます。