アメリカ車、修理、整備
2024年10月11日更新
修理屋さんって「もぐり」の工場が多いですよね。
潜りって事は素人と同じなんですよね。
ちょっと修理をかじっただけの人間がいじるのと同じなんですよ。
なんでもかんでも、「勘と経験」に頼り、何かあった時には、ああだ
こうだと専門用語を使い
「逃げる」
原因追及もせずに「勘だけで」部品交換をして直って直らなくても
料金は頂く、次々と部品交換をして直らなくても請求される
こんなに不公平な事って他にないですよね。
修理屋ってなんの役にも立たないプライドが物凄く高いので
「分からない」
「直せません」
「申し訳ありません」
と言えないのですよ。
なんの役にも立たないプライドの弊害は修理を出したオーナー
にしわ寄せがくるんですよ。
「勘」と「経験」で車が直せるなら修理屋さんは必要ないですね
潜りだけど、工具とか設備だけは有る!
でも工具や設備に見合うスキルがないと置物と同じ。
豪華に飾りつけられたショールームと同じです。
エンジンとかミッシションとかオーバーホールまたは
リビルドをしても、分解して消耗部品を交換するだけで
クリアランスとかギャップとかブッシングは一切見ない測定しない
交換しない、出来るのにやらないんじゃなくて「出来ない」のです
サービスマニュアルも無ければ測定する機器を持ってないからです。
へたをすれば測定する機器を扱えない整備士だって居るのです。
ノギスの目盛りは読めてもマイクロメーターは読めない整備士
が多いんです。
細かいと1/1000単位で測定する作業もあります。
アメ車修理は趣味の延長で出来る程、簡単な仕事ではないんです。
先日、海外の友人からメールがきて
やっとだよ、やっと取れたよASEをとかなり興奮気味の
文章をもらいました。
ASEとは「Automotive Service Excellence」の略で
アメリカの自動車整備士国家試験の事です。
日本の国家資格の分類は少ないですが、ASEは多種多様な
資格があります、興味がある方は下記のリンク先で
見てください。
https://www.ase.com/statistics
友人が修得した資格の種類は不明ですが、修得した事実は
リスペクトに値します。
アメリカの修理屋事情は日本とはかなり違っていて
日本のように車が壊れた修理工場へ、ではないんです
車のどこが壊れたのか壊れた箇所によって修理に出す
工場があるのです。アメリカはそれぞれの箇所について
スペシャリスが居るので、エンジン不調ならエンジン屋さん
ブレーキならブレーキ屋さん、排気系ならエキゾウスト屋さん
油脂類なら、ルブリケーション屋さん
とこんな感じです。
何十年も前の事です、オーナー部品持ち込みでエンジンリビルド
を請け負った時に事です。
用意されたピストンが、用意されたコネクティングロッド
に付かずピストンに合うロッドに交換するか、ロッドに合う
ピストンを用意してくれとオーナーに伝えたら、オーナー
は販売元に連絡をしその旨を伝えました。
返ってきた返答は
「ロッドかピストンを加工して使え」
加工できないならエンジンリビルドなんてするなと言われた
そうです。
確かに言っている事は分かるんですよ
ピストンの内側を少し削れば良いだけですからね。
しかし悲しい事に日本にピストンの内側を加工してくれる
マシーンショップさんがないんですよ、あっても加工料金が
高かくて、互換性があるピストンかロッドのセットを新たに
購入する方が安いのです。