アメ車、オートマ、オーバーホール、ATF交換すると壊れる。
2023年10月31日更新
前回からの続きで、ATF交換の話をしますね。
走行数を決めてATFを交換するオーナーは少ないと思います。
サービスマニュアルのメンテナンススケジュールにも交換する走行数の
記載はありません。
それではどんなタイミングで交換すれば良いのでしょうか。
ATFにもエンジンオイルフィルターと同じ役目をするフィルターがあります
ATはフリクションプレートとかファイバープレートまたは、クラッチプレート
と呼ばれる板状のプレートが使われています。
一つのクラッチにスチールプレートとクラッチプレートが4~5枚程
交互に重ねられて一つのクラッチになっています。
重ねられている二種類のプレートは擦り合わされるので微量の
カスが出ます。
このカスがAT内部に入り込まないようにフィルターが使わていますが
エンジンオイルのように頻繁に交換する物でもないのです。
交換のタイミングとしては、ATFオイルパンガスケットから
ATFが漏れが起こりそこを修理するタイミングで交換する。
またはATFの量や状態を点検して交換するなどがあります。
ATFの量を点検する手順は次回に書きたいと思います。
ATFを量を見るスティックに付着してきた匂いと色で判別します。
新しいATFの匂いを文字にしようとするとかなり難しいので
行きつけの工場さんとか少量のATFを購入し匂いを嗅いでみてください。
古いATFは焦げ臭く色も黒っぽい、新しいATFの色はローズレッド
、または赤ワインのような色をしています。
ATFを交換するとATが壊れると言うメカニックもいるようですが
実際に壊れる事はないでしょうがATの種類によっては、調子が変わる
事はあります。
交換して壊れたと言う時は、おそらくですがATの調子が悪いのでATF
でも交換してみようか?の時が多いようですね。
長期間使用しているとフィルターに異物が溜まり、フィルターの繊維も
詰まってくるので油圧に変化が起こりますが徐々になので毎日乗っている
ドライバーが気付くほど大きな変化ではないのです。
ATFとフィルターを交換することで微量に油圧が変わり変速ショック
が大きくなったりする事がありますが、機械式のATなら油圧の変化で起こるショックは調整で修正する事ができます。
PCMでコントロールされているATなら、走行している間に油圧の変化を
学習してくれるので気が付かない間に調子は戻ってきます。
ATFの交換方法は2種類あります。
ATFオイルパンを外す方とATFクーラーラインを利用して交換する方法
クーラーラインを利用する方法は、ラインにATFを交換する機械に繋げ
エンジンをかけ新しいATFを機械で流し込ませながら古いATFを押し出す
方法がです。
この方法ですとATF代がかなりかかるようですね。
オイルパンを外してのATF交換ですと、4Lから6L程のATFが
必要になります。
作業内容は、オイルパンを外しATFを排出しフィルターを交換し
ATFクーラーラインを外しATFクーラーを清掃する。
機械を使って交換するとフィルターまで交換してくれる工場さんは
あまりいないのでもしお願いするのであればフィルターも交換して
もらうように言いましょう。