- Q.
97タホ乗りです。
SESランプが光り修理屋に入れましたが直りません。
ランダムミスファイヤーと言うのが出ていて、火花系統のパーツをセットで交換してもらってもその時は良いのですが、数日後にはまた同じでランダムミスファイヤーでランプが光ります。
修理屋も困り果てているようです。
なにか他に考えられる原因があれば教えてください。お願いします。 - A.
一般的なケースなら、ミスファイヤートラブルは、IGNデストリュビューターキャップやローター、プラグワイヤーとスパークプラグを交換すれば直るんだがこれらを交換しても直らないとなると、何かやればやるだけ深みにはまって行くだけ、修理している方も何がなんだか分からなくなってきてしまうものだ。
ミスファイヤー、イコール「火花」になってしまっているんだろうな、事実私も同じ考えをするだろう。
火花がリークして、パチパチと音が聞こえていたり、暗がりで火花がリークして行く瞬間を見たとかならそれでも良いだろうが、ほとんどの場合前記に書いたような事実を確認も出来ないまま交換してしまうから陥ってしまうのである。
確かに幾本もあるプラグワイヤーの抵抗を調べたりキャップを外して調べるのは面倒ではあるが、それらの点検を行なってから部品の見積もり、発注、交換としなければいけないのです。
最近ではEGRバルブも巧妙に作られているのでスピンドルにカーボンが少しでも付着すればアイドリングでも排気ガスをインテークマニホールドに流し込ませてしまうので結果的にはバキュームリークと同じ事になり混合気割合が狂いミスファイヤーを起こすようになってしまう。
そもそもミスファイヤーと言うのは100%燃焼していない事を示し、火花がミスをしていると言う意味ではないのです。
なのでIGN系統のパーツをセットで交換して直らない時は、交換したパーツ意外で100%燃焼出来ない原因を探っていけば良い。
前にも書いたようにEGRバルブも原因に成りえるし、バキュームリークも原因となる場合もある。
100%燃焼していない事をPCMに伝えるのにはノックセンサーを使っているので、そのセンサーの配線やコネクターの接触不良なども点検するべきだろう。
混合気割合が狂うのは多々あるセンサー不良やバキュームのように混合気気が薄くなってしまうのとは逆で濃くなっている場合も考えられる。
フューエルインジェクターから放射線状に燃料が噴射されない場合や懸念劣化やカーボンの付着でリークを起こしている場合もある。
IGN「火花」に執着せずに広い視野を持って点検していけば必ず解決できるんじゃないかな。
Points!
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1.ミスファイヤーなんてどうにでも取れるトラブルコードにする方がいけないと思う。ここまで頭が良くなっているPCMなのにと、いつも思う。
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2.ミスファイヤー「不完全燃焼」が発生するとエンジンは振動をしその振動をノックセンサーが感知をしてミスファイヤーだと判断するようになっている。
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3.燃料圧力ゲージを付けて燃圧を測定し圧が下がればインジェクターかポンプ、またはレギュレターか、燃料リークの原因を3個まで絞れる。