アメ車修理に欠かせないリペアーサービスマニュアル
2022年4月23日更新
ボルト一つ締めるのも決められた「トルク」という
ものがあるのです。
忙しい作業中に決められたトルクだって?!
無理でしょ…。そんなの修理屋の経験値と感でしょ!
経験値も感も確かに必要かもしれませんが
ボルトを締めて物を固定するのですから
命を乗せて走る車の修理に対して「感」は無責任すぎますよね。
スパークプラグのトルク知ってますか?
エンジンオイルドレーンのトルクは?
オイルフィルターは?
オイルドレーンやフィルターは緩んじゃいけない
って思うからけっこうオーバートルクの車両が多いのです
ドレーンボルトに使われているパッキンやガスケットの
種類によりトルクは変わってきます。
スチールガスケットのドレーンボルトをラバーOリング
ガスケットと同じトルクで締めたら緩みますよね。
その逆だったら、Oリングが潰れたり切れたりしますよね。
作業をしていて思う事は。。。
使われている箇所とボルトの太さに先入観があり
オーバートルクになっている事です。
例えば、リヤサスペンションリーフスプリングを
固定しいるUボルトナット。
Uボルトは太いしリーフがずれたらいけないと思い
力任せに締める。
力一杯締めれば緩む事はないでしょうが、
オーバートルクでボルトが破断するんです。
ホイールを固定するスタッドボルトとナット
トラブルがない限り永久だと思っている人も多いのでは
ないでしょうか。
ホイールを外す度び締め付ける、これを繰り返せば
スタッドボルトは少しづつ疲労していきます。
ボルトとナットのスレッド(ネジヤマ)が擦れあい
摩耗していきます(細くなる)
作業者は「緩んではいけない」と言う観念から
ついついオーバートルクになってしまうんです。
トルクレンチは欠かした事はありませんが
私もたまに自分の感ってどんなもんよ
って試す事があるんです。
ブレーキキャリパーマウントボルトの
規定トルクは51Nm
使い慣れているラチェットハンドルで
こんなもんかな。。。って締めたあと
トルクレンチで確認するんです。
するとどうでしょうか、毎回オーバートルク
になっているんです。
正しいトルクを知る上でもサービスマニアルは
絶対に必要なんです。
作業をする者は知っておかなければいけない
事なのです。
知らなければ修理はしてはいけないのです
サービスマニアルがなくても車種別の箇所別の
トルクなんてwebで検索すれば簡単に見つける
事もできますよ。