1995年ダッジラム オートマオーバーホール 42RH

2020年2月13日更新

アメ車って、同じ年式同じ車種に¥でも前期、後期でミッションが違って

くるんです。

マニアルトランスミッションも同じ。

車検証を見ても輸入車なので詳細も分からず

困ったもんです。

 

あてになるのはVIN(17桁)だけ。

オプションコードはあるけれどステッカーになって

貼ってあるのはGMくらいなんもんでしょう。

 

1995のダッチピックアップトラックのオートマ修理を

行っている最中なんですがこのラムに載っているオートマは

42RH、46RH、47RHの三種類。

外見で見分けるのは難しくバルブボディーに

付けれているソレノイドバルブ(電気的なバルブ)の数。

このラムは42RHが載せられているのですが、42RHでも

二種類あって、ロックアップありと無し、なんで

こんなにややこしいのでしょうか。

バルブボディーに付くソレノイドバルブのカプラー内の

ピン数が3本あるのでロックアップありの42RHオートマッチクトランス

ミッションと言う事になります。

本題に入り、故障したATの症状は走行中、発進時に

ギヤーが突然抜ける!?

でもすぐに戻って走れてしまうって症状ですよ。

 

分解するまえにATのシステムを把握し故障原因の予想

を行います。

このミッションはオーバードライブ(O/D)以外は

油圧とメカニカルで変速しているので最近のATの

ようにPCMとか電気的な事がトラブルになることはないでしょう。

しかしですよメカニカルや油圧の異常なら壊れたものが直る分けが

ないんです。

 

ATFの油温により症状が出たり出なかったりするのなら

メカニカルや内部の故障も考えられのですが症状は油温にあまり

影響していないのです。

 

修理費の負担を少なくするための分解は最後の最後

地味な点検に入ります。

まずは油圧を測定するサービスポートにゲージを付けて

油温を何段階かに分けて測定。

ジャッキアップを行い実際にATを動かし油圧を測定して

いきます。

エンジン回転を上げていくと

Dレンジから1.2.3.ODとシフトアップしていきます

シフトタイミングは正常油圧も正常。

エンジン回転を保持しOD走行を続けてます

途中回転を落とし3速に落ちた時に油圧が急激に下がり

ニュートラル状態になったかと思っていたら

すぐに油圧は戻り2速に入り3.ODとシフトアップして

いった。

同じ点検と動作をコールドとウオームアップ後に行ってみたが

症状が出た。

ファイバープレートの摩耗じゃない事は確かだな。。。

ピストンシールに破損があり破損範囲が大小異なっていたら

油温に関係するけど症状はどちらも同じように出るので

シールじゃないだろう。

ブレーキバンドを動かすアキュムレータースプリングの破損?

バルブボディー内部のスプリングの破損?

ソレノイドの故障か。。。でもODはちゃんと入っている。

点検費用を最小限にするためにオイルパンを外し

ATFの状態を見ることにしよう。

オイルパンの底にはファイバープレートの摩耗カスが

溜まっていた。

走行数から見たらこの程度の摩耗はあるだろうな。。。

さてどうしたもんかな。