Car Care Center TOMURA GARAGE- USABLE BIBLE -Q&A 特集
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No.006 90ピックアップ

いつも読ませてもらっています、実は修理屋ですが今直らなくて困っている車があります。

国産の修理工場ですがたまにアメ車が入庫されてきます。
個人的にはアメ車が好きなのであまり経験はありませんが生意気にもついつい受けてしまいます。
今回もトラブルの内容が簡単に思えたので軽い気持ちで受けてまんまとはまってしまいました。
症状はブレーキの片効きです。

車両は90年代のピックアップで、調べて分かった事はブレーキシシステムがハイドロリックシステムでABSつきと言う事までです。

ブレーキシステムがハイドロリックがまず分かりません。
それにABS装置らしき物はどう見てもついていないように思えます、どんな構造にになっているのでしょうか。
ブレーキを普通に効かせれば真っ直ぐ停止してくれるのですが、少し強めに効かすとハンドルが左にもっていかれます。
キャリパーのオーバーホールとアライメント調整はしましたが症状は改善されません。

もう手を付ける所がなくお手上げ状態です。
忙しいとは思いますが良きアドバイスをください。



お疲れ様です。

ブレーキの片効きってさ簡単なようではまると中々抜け出せないんだよね。
考えられる不具合個所は少数でも関係している個所はたくさんあるもんな。
キャリパーとアラメイントは済みって事だけど、キャリパーに引きずりがあったのかな、それとアライメント点検を出す前にブッシュやボールジョイント、ステアリングリンケージなどの点検をしてから出しのかな?

キャリパーのオーバーホールにしてもアライメントにしても不具合がある事を確認してから作業をしないと何の意味もない事だし、ブッシュやボールジョイントにガタがあるのにアラメイントを点検調整しても無駄だろ。

その前にガタがあれば測定する度に違った測定値がはじき出されるから調整所じゃないと思う。
もしガタがあるのに、これでバッチリで~す。なんて言っていたらそれはインチキですからね。

キャリパーの固着が原因で片効きする事はよくある事ですがこの場合ペダルを踏む強さによって効きに変化が起こるって事はまずないだろう。
ハイドロリックブレーキシステムってのは、マスターバックの事で、一般的にはバキュームを利用しているがハイドリックと言うと油圧を利用しているシステムを言います。
この油圧はパワーステアリングポンプで作りだされた油圧を利用しています。
ABS装置が見当たらないのはmその装置が小さいからだと思いますよ、4輪ABSみたいに大きな塊ではなく薄ぺったいプラスチックの箱がモジュール&リレーになっていて、大きなABSバルブユニットの代わりにリヤーだけを作動させる小さなソレノイドになっているからです。
ブレーキを強く効かすと車体は前にのめりますよね。
この時ブッシュやボールジョイントに小さな不具合があったりします。
車体の前に荷重が加わればアライメントも変化していまいますよね。
ブレーキ時のみキャスター角が変化すればハンドルが取られる事になります。

他の部分で考えたら、例えばブレーキホースの詰まりなんかはどうでしょうか。
これは説明するまでもありませんね。
強く踏んだ時だけ左右がアンバランスになる…。
マスターシリンダーから押し出されたオイルはスリウエイバルブで左右のパイプに振り分けられブレーキホースを通りキャリパーピストンを押し出す。
この押し出す時つまり押し出される時に左右のタイミングが僅かにどちらか片方が遅れたり、掛かる力に差が出る事により起こると考えられるので、オーバーホールでは直らないような不具合がキャリパーに起こっているのかもしれないな。
高く着くとは思いますがこれも勉強と思いキャリパーASSYを交換してみてはどうだろうか。

あとはコントロールアームブッシュが弱っているとかじゃないかな。

解決になるようなアドバイスは出来ないけど、はまってしまった時は、今までの経験に頼らず脳みそコネコネして色々な角度から探って行くと良いかと思いますよ。
勉強代だと考えある程度の出費は仕方ないでしょうね。
でもそれが経験工学となり身についていくのです。




右の黒いボックスがABSコントロールモジュール、残りの2個の塊がソレノイドバルブとなります。リヤーのみのABSシステムですね。

ステアリングリンケージにガタがあるとアライメントがずれるばかりではなく、ハンドルの遊びも大きくなる傾向にある。

コントロールアームブッシュは外見上異常がないように見えても実際にはゴムのヘタリや部分的な硬化により力を分散できない事もあります。



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